たばこ病とも呼ばれている慢性閉塞性肺疾患

階段を上ったり急な坂道を上ったりして息切れをしたりしませんか?風邪でもないのに咳が長く続いていませんか?苦しい状態が続くなら慢性閉塞性肺疾患の可能性もあります。喫煙者ならまずは禁煙!治療薬のチャンピックスをご紹介しましょう。

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慢性閉塞性肺疾患の原因と症状

      2016/04/05

慢性閉塞性肺疾患の原因は、外部の危険因子のせいで起こる場合と、内部の危険因子のせいで起こる場合があります。

  • 大気汚染などの外因性が原因

外因性の危険因子になるものには、大気汚染、喫煙、受動喫煙だけでなく、職業上で粉塵を吸ってしまったり、化学物質(刺激物質・煙・蒸気)などがあり、これらを長期にわたって吸入すると、肺に炎症が起こります。

喫煙は、慢性閉塞性肺疾患を引き起こす最も大きな外因性危険因子になっており、発症に深く関わっていることが証明されています。

日本では経済成長が進むにつれ、たばこの消費量が増え、販売量も増えて行きました。この消費量、販販売量の増加で、慢性閉塞性肺疾患と肺気腫も増加していきました。その後1985年以降、男性においては大幅に増加しています。

しかし、全ての喫煙者が病気を発症するという訳ではなく、一般的に喫煙者の20~30%の人が発症しています。

  • 病気などの内因性の原因

患者側の内因性の危険因子になるものには、病気の発症に関わる様々な候補遺伝子が報告されています。候補遺伝子が発症にどのくらい関わっているのかは、まだ明らかにされていませんが、α1-アンチトリプシンという糖タンパクの先天的欠損があります。

症状は咳や痰と息切れなど

慢性閉塞性肺疾患の症状は、慢性的に続く咳や痰、労作性の息切れ(運動など少し激しく体を動かした時に起こる息切れ)が現れます。

この病気はゆっくりと進行していき、慢性の咳や痰などの状態も重症化してから現れることが多いので、早期発見しにくいことが問題です。階段や坂道で息切れするようになり、重症になると衣服を着たり、歯みがきなどの動作の時にも強い息切れが現れてきます。しかし喘息とは違い、安静にしている状態では息切れしないのが特徴です。

痰は、粘り気がありますが、気道感染が合併した場合、痰の量が増加し、膿性(膿が混ざった状態)になります。

肺の機能が悪化すると、高二酸化炭素血症を伴うようになり、朝、頭痛などの症状が出てきます。

肺の病気だけでなく、全身に症状が現れ、進行すると食欲不振、体重減少が起こって、手足や体の筋力や筋肉量が減っていきます。右心不全が現れた場合、呼吸が悪化したり、夜間の頻尿や全身のむくみなども現れます。

肺が膨張し過ぎてしまうので、胸郭前後経の増大が認められるようになったり、呼吸補助筋の使用が増えて胸鎖乳突筋が肥大しますが、これらの症状は、重症になってからの症状となります。